陽極酸化処理(アルマイト)とは
一般にアルミニウムは錆びない金属と言われています。
それは空気中の酸素と化合して酸化アルミニウム(Al203)の極薄い皮膜が生成されている訳ですが、風雨にさらされ月日が経つと腐食されてきます。
その皮膜を電気化学的に早く厚く生成される処理を通称『アルマイト』と呼んでいます。
正式にはアルミニウム陽極酸化皮膜と言います。
普通では3から12μmの厚さ。硬質アルマイトでは50μm以上の厚さも材質によっては可能です。
防蝕・装飾に、電化製品・建築部材・航空機・船舶・医療機器・車輌構造品・機械部品等、幅広く応用されております。
現在では、アルマイト皮膜を構成する微細孔(直径0.1μm)に電子データを記憶させる媒体の開発が進んでいたりと、本来の皮膜の目的とは違った利用方法として注目されています。
アルマイトの機能
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物理的機能
表面が硬くなりキズがつき難くなる
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電気的機能
本来通電材のアルミニウムが電気絶縁皮膜となる
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科学的機能
錆び難くなる
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装飾的機能
染色・着色が可能
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表面前処理機能
塗装やテフロン加工の前処理として密着性を高める
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複合的機能
電着・静電塗装との組み合わせで建材用途として
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表面的機能
添加剤等を加えて抗菌・潤滑性を上げる