環境対策
アルマイト処理等で使用した水などは、当社廃水設備により中和・沈殿し浄化された水のみを排水しております。
また中和工程から発生する汚泥は定期的に成分検査をし産業廃棄物の許可を取り委託廃棄をしております。
印刷や塗装で使用するインク・塗料類、アルマイトで使用する化学薬品類は、現在のROHS指令等の規制に抵触するものは使用しておりません。
またこれらの原材料を新規に購入する場合には、製品成分シートにて確認しております。
技術力向上のための社内体制
当社の幅広い業務内容から『広く浅く』というイメージが思われがちですが、当社にとりましては広い分野を学ぶということが深いことなのです。
作業内容によっては深く掘り下げられない事情もありますが、トータルプロダクツの特色を売りにしておりますので、“ 多能工のスペシャリスト” が要求されますし、それが働く生甲斐にもなっております。
また、技術力とは新しい開発ばかりの言葉ではありません。
適材適所の工具・金型選び、コストに見合った加工方法、加工時間の短縮改善など、すべてが技術力であり、広ければ広いほど求められる技術力は『基本』の基に戻ります。
社員全員国家技能士を目指し、その取得のためのサポートをしております。
技能士の資格を取得すれば一流など言うにはほど遠いものですが、何事も目標を持ってそれを成し遂げることが出来る人は定年を迎える日まで成長し続ける人材となり、次の世代の若い人々の良き手本となり、技術の伝承に繋がっていきます。
2018 年10 月現在、
陽極酸化処理技能士7 名
NCT ターレットパンチブレス技能士2 名
『早く正しく美しく』、お客様満足の為の良い物づくりに何をすればよいか、常に考える企業でありたいと思います。
品質管理方針
当社62 年の歴史を経ても、品質管理の最終目標は遥かに遠いところにあります。
日々改善を進めたとしても現状満足はしない精神が土台となっております。
ネームプレートひとつとっても、お客様からいただいた図面情報をもとに商品を作り上げるのに、何通りもの方法があります。
例えば文字の入れ方も、印刷、エッチング、彫刻と、様々な方法を用います。
そこでお客様のご要望・使用目的やロット数・希望単価などをお伺いし最適な方法で商品が提供できるように工程を練り上げます。
こうして「どの方法で加工するのが適切で、もっと良いものが出来るのか?」そんな疑問と洞察・経験は半世紀にもわたり積み重ねられてきました。
当社独自の品質管理に終わりはありません。
量産品に関してはロボット生産や機械設備が先進化する中で、最終検査においても人間の目や作業が確認しなくても機械がやってくれる時代をむかえています。
日々の品質チェックもロボットの目が行う、なんて言うこともそんなに遠くない日に常識化するでしょう。
そんな中、弊社はロットの少ないお客様が主流であり、自動化・ロボット化は非常に遅れているところであります。
いや、ロボットでは判別出来ないような色の風合いを見る感覚・僅かな色ムラやピンホール等を見つける目などなど・・・人間の熟練された手作業ならではの工程がいっぱい。
人の感覚に頼る中にも、いかに標準品質をクリアできるか?良品レベルを上げていけられるか大きな課題です。
お客様からの品質保障の要望にお応えすべく日々努力をしております。
ただし、片側では過剰品質という問題があります。
過剰品質というのは、折角仕入れた原材料を無駄にし、地球環境の悪化を促進させ、労働者のモチベーションも下げることになります。
限りある地球資源のために・子孫の時代に今の地球環境を残してあげるためにも、身の丈に合った品質にするべきなのです。
「良いものを早く正しく美しく」製造する意識はもちろん持ち続けます。
同時に美しい地球を守ることが、企業存続の生命線となるわけですから「品質と環境」を常に考える企業でありたいと願っております。